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センター長挨拶

新しい「ものづくり」の担い手への期待

 今から30年ほど前、日本は世界のものづくりの現場を席巻し、リードしていました。 テレビ、電卓、自動車、具体的なものを挙げればきりがありません。 しかし、その後は 新興国も含めた海外諸国の猛烈な追い上げもあり、ここ数年、ニュースやドキュメンタリー番組でも報道されている通り、 日本のものづくりは凋落の一途をたどっています。なぜこのような事態となったのでしょうか。 装置を買って来さえすれば、誰にでも同じものが 真似できる技術が開発された、科学技術があこがれの対象ではなくなった、 小学・中学・高校と年齢が上がるにつれて理科好きの若者が減ってくるなど、さまざまなことが原因として言われています。 多くの要因が複雑に絡み合っているため、この事態を打開する処方箋はまだ見つかっていません。 しかし、いくつかわかってきたことはあります。まず基本は、ものづくりの土台となる、物理・化学・生物など 自然科学系の基礎知識といえるでしょう。 応用的な知識をいくら学んだところで、所詮それは先人の後追いにすぎません。 革新的なものづくりには、基礎知識に基づく理論的な裏付けが必要です。 また今日では、ものづくりの バックグラウンドに人文社会学、経済学、芸術系の知識・素養が強く求められており、これらを総合した ものづくりといった 意味で新しいものづくりの概念が重要となってきました。状況は30年前とは明らかに変わっており、 需要やニーズの多様性に目を向けた開発をしなければ、製品自体の性能がいかに優れていようと、 市場で受け入れてはもらえません。技術偏重の製品ではダメなのです。さらに時代は、大きくグローバル化に舵を切りました。 世界の動向のみならず、地域の文化、慣習、考え方を理解した上でのものづくりも大切になってきました。
 幸いにして新潟大学の工学力センターには、創造プロジェクト、スマートドミトリーといった、 プロジェクト科目が用意されており、 理論的な裏付けに基づいたものづくりが行えます。1年生を含めた意欲ある 多くの学生が熱心に各プロジェクトに取り組む中で、さまざまな賞を獲得するなど、 最近になって大きな成果が出始めてきました。センターに関わる者として大変うれしい限りです。 また、市場の需要やニーズの多様性に着目した実習型のインターンシップ科目も開講されています。 グローバル化の視点から見ると、今年度は文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」という大型の プロジェクトが採択され、諸外国の学生との協働作業を交えながらプロジェクトを遂行できる可能が見えてきました。 また、工学部一学科体制への移行に伴う組織改編も、ものづくりに新要素を加味する強い追い風となることでしょう。 30年前の日本におけるものづくりの状況を知る者として、工学力教育センター、そして何より若い学生諸君の今後の 取り組みに期待しています。

鈴木孝昌(電子情報通信プログラム)

組織と内容

 工学力教育センターは、「学ぶ力」と「つくる力」を統合した「工学力」を学生諸君に身につけてもらうための 教育プログラム開発を目的として設置された工学部附属の教育センターです。
 本センターは、「地域社会及び企業との連携を図り、工学力教育プログラムの体系化を目指すとともに、 工学力教育の充実・強化を進めること」を目的としています。
 本センターには、4つの部門があり、それぞれの部門長が連絡を取り合いながら、センターの運営を行っています。 また各部門には、多くの協力教員・協力職員がいて、学生の活動をサポートしています。 それぞれの部門の名称と役割は次の通りです。

事業強化部門
 地域社会及び企業との連携強化を進めるとともに、工学部の教職員のサポートを得て 新たな教育プログラムの開発・試行を行い、工学教育のプラットフォームを整備します。 また、センターの運営に必要な財政基盤の構築を行います。

研究プロジェクト部門
 学生が自主的に研究に取り組む「創造研究プロジェクトI、II」を開講します。 創造研究プロジェクトは、1年生のうちから研究活動に参加できる「スマート・ドミトリー」 プログラムを実施しており、先輩や教職員の指導の下、大学のカリキュラムで 専門科目を学びながら研究を行います。

開発プロジェクト部門
 学生が自主的にものづくりに取り組む「創造プロジェクトI、II」を開講し、 創造工房の協力のもと、ものづくりの楽しさを体験させます。また、 その成果を学内外の大会で発表するためのサポートを行います。 さらに、学生が創造工房を自主的に使えるような仕組みの構築、安全教育を実施します。

国際教育部門
 企業の海外進出など産業の急速なグローバル化が進む昨今、工学系技術者にとっては、 チームでの研究開発遂行能力はもちろんのこと、協調性やリーダーシップ能力、 さらには社会科学的視座を含めて工学を俯瞰する力が必要とされています。 国際教育部門では、地域創生課題解決能力と融合的視点をもつ 理工系グローバル・リーダー人材育成を目指した取り組み(G-DORM)を行っています。

工学基礎教育部門
 工学力を修得するためには、物理現象を理論的に解析できる思考能力の涵養が必要です。 工学基礎教育部門では、理論的現象の解明に必要不可欠な数学に関する教育プログラム開発と 授業実践を行っています。


部門長・協力教職員名簿

役職 氏名 所属 担当部門等
センター長 鈴木 孝昌 工学部 電子情報通信プログラム 開発プロジェクト部門
部門長
副センター長 坪井 望 工学部 材料科学プログラム 国際教育部門
部門長
事業強化部門(企画戦略担当) 清水 忠明 工学部 化学システム工学プログラム 部門長
事業強化部門(企画戦略担当) 中野 敬介 工学部 知能情報システムプログラム
研究プロジェクト部門 山際 和明 大学院 自然科学研究科
(化学システム工学プログラム)
部門長
研究プロジェクト部門 山内 健 工学部 材料科学プログラム
研究プロジェクト部門 弦巻 明 工学部 技術部
開発プロジェクト部門 三村 宣治 工学部 知能情報システムプログラム
開発プロジェクト部門 坂本 秀一 工学部 機械システム工学プログラム 創造工房担当
開発プロジェクト部門 羽田 卓史 工学部 技術部
国際教育部門 上田 和孝 工学部 附属工学力教育センター 特任教員
国際教育部門 鈴木 敏夫 工学部 化学システム工学プログラム
国際教育部門 小浦方 格 工学部 協創経営プログラム
国際教育部門 阿部 和久 工学部 社会基盤工学プログラム
国際教育部門 若林 悦子 工学部 協創経営プログラム
国際教育部門 中野 祥子 工学部 附属工学力教育センター 特任専門職員
国際教育部門 山田 睦子 工学部 附属工学力教育センター 事務補佐員
工学基礎教育部門 永幡 幸生 工学部 附属工学力教育センター 部門長
工学基礎教育部門 管野 政明 工学部 附属工学力教育センター
工学基礎教育部門 高橋 剛 工学部 附属工学力教育センター
工学基礎教育部門 酒匂 宏樹 工学部 附属工学力教育センター
工学基礎教育部門 山本 征法 工学部 附属工学力教育センター
センター総務担当 羽田 卓史 工学部 技術部
顧問 小椋 一夫 工学部 電子情報通信プログラム
(工学部長)
顧問 田邊 裕治 工学部 機械システム工学プログラム
(前工学部長)
顧問 原田 修治 工学部 附属工学力教育センター 工学力フェロー
顧問 豊島 裕之 工学部 附属工学力教育センター 工学力フェロー
事務補佐員 桑原 亜紀 工学部 附属工学力教育センター
(センター総務担当)

安全管理

 工学力教育センターが開講する科目は、ものを製作することや、研究のための実験装置を自作する場合もあります。 その際、使用するものが工作機械です。工作機械は金属等の材料を加工することができます。 しかし、金属も削れるほどの力を持つ機械なので当然危険も伴います。十分に教育をされていない者が使用すると、 怪我・失明・死亡等の重大な事故を引き起こす可能性があります。
 工学力教育センターでは、これらの工作機械を使用する前提条件として安全教育を行っています。 安全教育は、どのような行為が危険か知識として知っておくための教育です。安全教育を受講し、 その知識が定着したことを確認後、少しづつ工作機械に慣れていってもらいます。工作機械を使えるようになるまで 以下の手順で安全教育を進めていきます。

  • 安全講座を受講し、工作機械利用者証の発行
  • 工作機械利用者証受領後、各機器ごとに安全作業の手引きにて自主学習
  • 工学力教育センターHPに掲載されている(当該頁下)webテストを受講
  • 満点を取れた場合、結果を印刷して担当者(羽田)に提出
  • 利用許可印を工作機械利用者証に押印

 工作機械の使用許可が出たあとは、技術職員の指導の下、少しづつ工作機械の実際の操作を 覚えていってもらいます。おおむね一年は一人で工作機械を使用することはせず、技術職員や 先輩の指導の下、使用するようにしましょう。なお、工作機械をある程度使えるようになっても、 自分の力を過信せず、常に冷静で謙虚な気持ちで使用してください。安全を常に意識し、 絶対に事故を起こさないという意識を持ち続けてください。以下に、工作機械使用までの フローチャートと、webテストへのリンクを示します。

安全管理のフローチャート
安全管理のフローチャート

安全管理のためのweb試験問題

共用設備

 工学力教育センターは、下記表に示すような共用設備を保有しています。新潟大学内の教育・研究活動に限り、 機器貸付を行っています。いずれの機器も使用する場合は、事前に羽田(haneda -at- eng.niigata-u.ac.jp)まで お問い合わせの上、予約システムより予約してください。


機器名 費目 料金 備考
3次元造形機 モデル材 \100/cm^2
サポート材 \120/cm^2
使用料 \400/h
技術料 \500/回 stlデータは依頼者側で作成
大型プリンタ 厚口コート紙 \500/1枚 失敗分 \50/10cm
光沢フォト紙 \1500/1枚 失敗分 \150/10cm
\3500/1枚 失敗分 \350/10cm
技術料 \250/回 PPT/PDFデータ対応
レーザー加工機 加工料 \1500/30分まで 材料等は依頼者側で用意
技術料 \250/回 dxfデータは依頼者側で作成
基板加工機 加工料 \1000/30分まで 材料等は依頼者側で用意
技術料 \250/回 Gerbarデータは依頼者側で作成
CNC加工機
(薄板用)
加工料 \1000/30分まで 材料等は依頼者側で用意
技術料 \250/回 dxfデータは依頼者側で作成
マイクロスコープ
(Hirox社製)
使用料 \2000/30分まで
技術料 \250/回