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G-DORM G-DORM

G-DORM概要

 技術革新やグローバル化により,工学においても,専門や国籍を超えて多様な人々と協働できる人材が必要とされています。そこで,工学力教育センターでは, 英語を使う学習活動や国際交流などを積極的に推進し,専門能力に加え,国際コミュニケーション能力を備えたグローバルエンジニアの育成に力を入れています。
 中でも,他には類を見ないユニークな取り組みが,メコン地域の大学との留学交流G-DORMです。G-DORMとは,「ドミトリー型教育」を国際工学教育として発展させたもの。 文部科学省・平成28年度大学の世界展開力強化事業(ASEAN地域)「メコン諸国と連携した地域協働・ドミトリー型融合教育による理工系人材育成」の採択を受け, プロジェクトが開始されました。G-DORMは,地域創生課題解決能力と融合的視点を持つ理工系グローバル・リーダー人材の養成を目的とする,双方向の留学交流プロジェクトであり, 相手大学は,メコン地域の王立プノンペン大学(カンボジア),ラオス国立大学,チュラロンコン大学(タイ),ハノイ工科大学(ベトナム)の4大学です。
 参加学生は,「ドミトリー型教育」の特徴である,学年縦断・分野横断・多国籍学生チームを結成し,短・中・長期の3コースで,主にグループワーク(GW)に取り組みます。 GWインターンシップでは,国際展開力を有する新潟地域企業(メコン地域の現地法人を含む)の協力を得て,国によって異なる課題やニーズを地域協働の視点から理解すると共に, 異なる社会環境を実体験することで,産業変遷の一貫的プロセスの知見の涵養を図ります。
 本事業で養成する人材は,グローバルな視点で地域創生を実現すると共に,インフラ産業や製造業などで,持続的で質の高い産業の創生・発展に貢献することが期待できます。 また,質の保証を伴った国際基準のGWプログラムとしての「ドミトリー型融合教育」の国内外への拡大を目指します。これらにより,ASEAN+3の経済発展及びアジア高等教育圏形成に, 先導的に貢献します。


G-DORMの概念図
G-DORMの概念図


交流プログラム

   G-DORMの交流プログラムでは,国際GWインターンシップを必修科目とし,地域文化理解科目,GWテーマや研究テーマに関連する専門科目,さらに大学院生は特定研究科目を選択科目として組合せ, 長期の博士後期課ではDDPも選択可能となっています。
 必修の国際GWインターンシップは,短期では,企業活動と国際社会との接点を理解し,中期では,企業活動の国際的役割の課題,長期では国際展開のための課題へと, 段階的に積み上げて学習できるよう設計されています。したがって,継続・発展的にプログラムに参加することにより,学びをより深めることができます。
 プログラム参加学生は,派遣先在学生とGWチームをつくり,事前学習・インターンシップ(企業における現場体験を伴う課題解決型の取組)・事後学習をグループワークで実施し, かつ最終発表を英語で行います。プログラムを修了した学生には修了認定証が授与されます。


プログラム 短期 中期 長期
対象 学部生 学部生・大学院生 大学院生
留学期間 10日程度 2ヵ月 6~12ヶ月
実習期間 3日程度 1ヶ月程度 2ヵ月程度
終了要件 2単位 4単位 8単位
G-DORMのプログラム
G-DORMのプログラム


交流相手大学

●カンボジア

王立プノンペン大学
王立プノンペン大学

 1960年設立。理学部,工学部,開発学部,人文社会科学学部,教育学部の5学部と外国語研究所の1研究所を擁する総合大学で, カンボジアの教育・研究をけん引するリーディング大学。インターンシップなどの実践的教育にも積極的に取り組んでいます。
http://www.rupp.edu.kh/

●ラオス

ラオス国立大学
ラオス国立大学

 1996年に設立されたラオス最大の国立の総合大学。11学部を擁する総合大学であり,ラオスの教育・研究をけん引するリーディング大学。 理工系としては,工学部,農学部,理学部,建築学部,環境学部等の他分野を有します。ラオスに進出する日系企業との交流実績もあります。
http://nuol.edu.la/index.php/en/

●タイ

チュラロンコン大学
チュラロンコン大学

 タイで最初に創設された17学部を擁する総合大学。国際的なアジアの大学ランキング上位で,タイ国内でもランキング2位の教育・研究の拠点大学。 日本の大学との交流は盛んで,多くの学生が受入・派遣されています。
http://www.chula.ac.th/en/

●ベトナム

ハノイ工科大学
ハノイ工科大学

 1956年に設立されたハノイ市の旧市街に位置する国立大学。17学部,8研究所,4リサーチセンターで構成され,ベトナムのリーディング大学の1つ。 ベトナムの工学及び農学分野の教育・研究をけん引する中心的役割を果たしています。
https://en.hust.edu.vn/home

国際グループワークインターンシップ

 G-DORMの留学交流の最大の特徴は,国際グループワーク(GW)インターンシップです。国際GWインターンシップでは,留学生がホスト大学の在学生と共に, 学生寮(ドミトリー)の寮生のように,学年縦断・分野横断・多国籍の学生チームを編成し,国際展開を行う新潟地域関連企業等の協働支援により, 課題解決型(PBL)のインターンシップにGWとして取り組みます。

 国際GWインターンシップでは,以下のいずれかを必修とし,履修します。

  • ●「国際テクノロジー・GWインターンシップ」:企業の実態と技術に関する知識を体験する研修
  • ●「国際マーケット・GWインターンシップ」:企業が目指す市場や社会の特性・動向を調査する研修


G-DORMのプログラム
G-DORMのプログラム

教育的効果を高める事前・事後学習

 国際GWインターンシップは,事前・事後学習による英語での討論や,英語での質疑応答を含む成果報告会を実施するなどして, 企業での国際的な課題解決型学習の教育的効果をより高めます。

■事前学習
 受入企業や関連業種について事前調査をグループで行う。また,GWインターンシップに参加する上での基礎知識について学ぶ。 これらを,事前学習レポートとして提出する。
■企業でのインターンシップの実施
 学生グループと受け入れ先が調整した条件に従って, GWインターンシップを実施する。期間中は受け入れ先の担当者と綿密な情報交換を行い, 課題解決の取り組み状況に関する評価を受ける。受け入れ先での体験をもとにプレゼンテーションを行い,関連技術者または関連教員等との討論を行う。
■事後学習及び成果報告会
 企業活動及び科学技術と国際社会との接点の観点から,振り返りの学習に取組む。また,GWインターンシップを実施して気付いたことや身についたこと, 技術や企業などについて学んだこと,今後の勉学や将来の就職に対する目標などを整理する。各学生はレポートを作成して提出すると共に, 英語での質疑応答を含む成果報告会でプレゼンテーションを行う。
事前学習
事前学習
最終成果報告会
最終成果報告会



企業でのプレゼンテーション
企業でのプレゼンテーション
振り返り学習
振り返り学習


 
事前学習
事前学習
最終成果報告会
最終成果報告会
企業でのプレゼンテーション
企業でのプレゼンテーション
振り返り学習
振り返り学習

活動報告

 G-DORMでは,ホームページやFacebookページを活用し,新着情報や学生の声,活動写真などを随時報告しています。ぜひ,下記のサイトにご訪問ください!

新着情報

 G-DORMの参加募集や発表会の開催などについて,案内を掲示しています。
 https://www.eng.niigata-u.ac.jp/~g-dorm/


学生の声

 G-DORMの各種プログラムを修了した学生達が生の声を体験談としてレポートにまとめています。
 派遣プログラム https://www.eng.niigata-u.ac.jp/~g-dorm/contents/voice/?prog=outbound
 受入プログラム https://www.eng.niigata-u.ac.jp/~g-dorm/contents/voice/?prog=inbound


活動写真

 Facebookページを開設し,活動の様子について随時写真報告を掲載しています。
 https://www.facebook.com/gdorm.niigata/