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2014年度 ものづくりプロジェクト製作作品

 今年度の「ものづくりプロジェクト」は、「ロボコンプロジェクト」、「学生フォーミュラプロジェクト」、 「レスキューロボットプロジェクト」、「ゲーム開発プロジェクト」、「スマートフォンアプリ開発プロジェクト」の 5チームで活動を行ない、54名の学生が受講しました。
 今年度からは3次元プリンタやレーザー加工機などの新たな設備も加わり、ものづくりの環境がより一層整いました。 また、単にものづくりをするだけでなく、どのようにプロジェクトを運営したらうまくいくのかという 「プロジェクトマネジメント」の視点も活動の中に取り入れてきました。ものづくりプロジェクトと、 研究活動を行うスマート・ドミトリープロジェクトを同時に受講する学生も現れ、次年度以降の活動が期待されます。 以下に2014年度のプロジェクトの作品を紹介します。

ロボコンプロジェクト

 ロボコンプロジェクトは、工学部の様々な学科の学生から構成されています。このプロジェクトは毎年6月に行なわれる 「NHK大学ロボコン」上位入賞を目指して活動を続けています。今年度は「NHK大学ロボコン」の書類審査及び第1次ビデオ審査を 突破しましたが、 2次ビデオ審査で残念ながら落選し、4年連続の本大会出場は叶いませんでした。しかしながら落選をバネにして、 現在は次年度のNHK大学ロボコンに向けたロボットを製作中です。すでに書類審査・1次ビデオ審査は突破し、 2次ビデオ審査を残すだけになりました。 ロボットの動きも段々と洗練されたものになってきていますので、 次年度大会での活躍が期待されます。

■ロボコンチーム(科学技術研究部)ホームページ
■NHKロボコンホームページ


学生フォーミュラプロジェクト

 学生フォーミュラプロジェクトは全日本学生フォーミュラ大会に出場し上位入賞することを目標としています。 今年度のマシンコンセプトは、前年度の「旋回性能、加速性能を追求」をそのまま受け継ぎ、ワイドトレッド・ ショートホイールベースの設計をさらに追求しました。
 2014年9月2日(火)~6日(土)に静岡県の小笠山総合運動公園で行われた全日本学生フォーミュラ大会では、 技術検査とチルト審査には合格、デザイン審査、プレゼンテー ション審査が過去最高順位を記録したものの、 スパークプラグを駆動する回路部品の故障によりエンジンが始動せず、その後の審査をリタイヤするという 非常に残念な結果に なってしまいました。しかしながら、たった1つの部品の故障によって車両全体が動かなくなるという ものづくりの厳しさを体験したことで、次年度のマシンには「安全性と信 頼性の確保」という新たなコンセプトが加わりました。
 現在は次年度の大会に向けての車両を鋭意製作中です。今回の反省を活かしつつより良いマシンが完成することを期待しています。

■新潟大学 学生フォーミュラプロジェクトNEXTホームページ
■全日本学生フォーミュラ大会ホームページ


非産業用ロボットプロジェクト

 「レスキューロボットプロジェクト」は被災地などで活躍するレスキューロボットを製作するプロジェクトです。 レスキューロボットは不整地でも活動できる機動性と、環境をスキャニング する各種センサ、遠隔で操作できる システムを備えています。今年度は機体の製作と、超音波センサやGPSなどの各種センサ基板の製作を行いました。 またRaspberry Piなどを利用して 遠隔で操作できるシステムも構築できつつあります。不整地を走行する実験では、 一部の伝達部品に不具合がありましたが十分な走破性を見せました。今後は出来上がった機体に電気的なシステムを 搭載し、ロボットの完成を目指す予定です。またレーザーレンジファインダを用いた SLAM(simultaneous localization and mapping )などの高度なトピックにも挑戦しています。

■レスキューロボットプロジェクトホームページ

ゲーム開発プロジェクト

 「ゲーム開発プロジェクト」は、Unityという最新のゲーム開発環境を用いて、本格的な3Dアクションゲームを 開発するプロジェクトです。今年度の活動は、ゲーム開発の練習として横スクロール型の 2Dゲームを製作した後、 3Dアクションゲームの開発に取り掛かりました。キャラクターに現実世界と同様な動きをさせるために物理法則を プログラミングするなど、プログラミングの知識だけでなく物理 の知識なども求められます。エンターテイメント性や 操作性などを重視し、敵キャラクターにAIを搭載したり、XBOXのコントローラでの操作を可能にするなど、 プレイヤーが楽しめるようなゲームを目指しました。

スマートフォンアプリ開発プロジェクト

 「スマートフォンアプリ開発プロジェクト」はAndroidスマートフォンのアプリを開発するプロジェクトです。 情報工学科の1年生のみで構成され、Javaというプログラミング言語の学習から始まりました。 情報工学科では別のプログラミング言語であるC言語の講義があります。同時期に2つの言語を勉強するのは大変な ことだと思います。Javaの特徴であるオブジェクト指向プログラミングの概念の理解に苦労しましたが、 1年間の活動で天気予報アプリの開発に成功しました。今後は人の生活に役立つアプリというコンセプトで、 企画立案の段階から開発する予定です。