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2013年度 第1回 教育・学習成果発表会

 2013年9月28日(土)に本年度第1回教育・学習成果発表会が新潟大学工学部のにおいて開催されました。 参加者は学生56名、100人力22名、教職員13名の計91名で盛大に行われました。 発表会では金子双男工学部長の挨拶から始まり、鳴海敬倫工学力教育センター長から 現在工学力教育センターが行っている取り組みである、ものづくりプロジェクト(旧創造プロジェクト)や マーケット・インターンシップ、テクノロジー・インターンシップの現状と共に、 現在推し進めているリーダー発掘・育成プログラムの開発と試行について説明がありました。 続いてものづくりプロジェクト及びマーケット・インターンシップを受講した学生から口頭発表があり、 各班の活動報告が行われました。その後、各班が製作したものを持ち寄ってポスターセッション形式で キャリアデザインワークショップが行われました。
 マーケット・インターンシップからは『太陽光発電』という題名で、太陽光発電の中でも色素増感型電池と 呼ばれる太陽電池について調査してまとめたものを発表しました。 ものづくりプロジェクトでは『ロボコン』、『学生フォーミュラ』、『ヘリコプター姿勢制御』、 『世界からの声を聞こう』、 『掃除ロボットの製作』、『エッシャーの滝』、『飛行機製作』、 『電気自動車』の班がそれぞれ作製したものを持ち寄り発表を行いました。 学生達は普段話す機会が少ない社会人や社会を経験した100人力の方々と活発な議論を通して勉強しました。 ポスターセッション終了後、学生の代表者5名が今回の発表会を通して感想を述べました。 その後100人力の幹事3名の方から講評を頂きました。
 今回の発表会では『ロボコン』や『学生フォーミュラ』の班が工期後れを問題点としていたため、 企業目線での対応の仕方などについて貴重なご意見を頂きました。 最後に阿部和久工学力教育副センター長の閉会挨拶で終了しました。 今回の報告会で100人力の皆様に記入して頂きましたアンケートと学生の感想を記載します。



100人力アンケート集計結果

学生のリーダーに必要な素質
  • 積極性、失敗を恐れないで挑戦する勇気、仲間を思いやる気持ち、好奇心。
  • 物事の本質を見抜く力。
  • チームの夢、目標を自分のものとして突き進む力を持てるかどうかが大切です。
  • 「自分の戦略を持ち、声が大きい、ジェスチャーなど戦術として他人にその意思を伝え、他人の行動も踏まえて行動を起こす人です。
  • 企業と異なり、役職での権限がない中で、リーダーにさせられてしまった学生もいると思います。強力な個性によるリーダーシップはかえってグループを駄目にしてしまう危険性がります(ある学生に聞いたら、部活動と同じ感覚で参加しているとの事)。こうなるとはやりコミュニケーション力が重要と考えます。
  • 課題に対する興味を持っていること、強く課題解決をしようと思う意思があることが重要だと考えます。
  • 一般的な社会人におけるリーダーの資質と、学生のリーダに求められる資質の違いについての明確な答えは見出せませんが「プロジェクト運営の手法」そのものを学び、自らのプロジェクトにおいてどう導入構築していくかを考える能力、実行力もその一つでしょうか。
  • リーダーとは自分のプロジェクトの弱いところを知っています。仕事のできない人、まとめられない人を補佐するためにリーダーはいるのだと思います。
  • 冷静に全体を見ることができ、周りの人の意見をまとめることができる人物だと思います。
  • 真摯であること、協調性、目的達成やメンバーに対する責任感、自分の意思を伝えるコミュニケーション能力、問題発見・解決力が必要です。
  • 一般的な社会人におけるリーダーの資質と、学生のリーダに求められる資質の違いについての明確な答えは見出せませんが「プロジェクト運営の手法」そのものを学び、自らのプロジェクトにおいてどう導入構築していくかを考える能力、実行力もその一つでしょうか。

学生のリーダーへのご助言
  • 謙虚であること。「俺が俺が・・・」では部下や後輩がついて来ません。グループの仲間に対してビジョン(目標・目的)を明確に示します。話し合いを大切にします。対面であることが大事なのでグループの活動ルールを決めます(話し合いで)。
  • 三現主義の徹底(現場、現物、現象)とスマイルを忘れずに。
  • 日ごろから問題意識を持って生活すること。
  • 全体的に日程管理に苦しんでいるように見えます。いろいろな手法があるので研究してみるといいと思いました。
  • 「ロボコン」「学生フォーミュラ」などはプロジェクトリーダーの育成に格好のプロジェクトです。各システムを統合して、全体としてのperformanceを最大にするにはどうするのか、という問いかけを解決する中でリーダーシップは身につきます。
  • プロジェクト内容をどのように分割し、チーム編成し、そのチームリーダーにどんな役割を与え、どんな権限を与えるか明確にすることが大切です。
  • 短期間に完成させるよりも、問題点を列挙するだけでも成果であり、一番悪いのが食い散らかすことです。成果をあせってあれもこれも手を出して何もできないのがリーダーとして失格だと思います。
  • 他の人の意見を上手に聞くこと。
  • 目的を明確にし、目的を達成するためのプロジェクト管理的な考えをすると良いです。
  • とにかく経験・体験が必要だと思います。限られた学生時代の時間内に物事を進めていくためにはスピード感を持ってまず一回やってみる。反省して二回目をやりきる事が大切です。
  • 自分ひとりで全てを行うことはできないので、他の人にやってもらえるようなグループ環境をつくる事です(信頼される人間になれば可能と思います)。
  • 自己の能力、保有技術の把握 チームメンバーへの目標、行動様式の徹底 チームメンバーへの信頼関係の構築、担当チームの必要技術への関心と理解をする情熱を持つことです(必ずしも自己の専門領域ばかりではない)。

学生のリーダー育成に関するご提言など
  • 人前で(仲間の前で)リーダーを叱らない。褒めて育てる。決してけなさない。プラス思考のアドバイスをします(学生が益々やる気になるアドバイス)。
  • 能力を超えた目標に対する助言を与える(タイミング、与え方)が重要です
  • 本大学のプロジェクトのように、他の大学とは異なり、いろいろチームをつくり、リーダーやそれを支える経験を積ませることは良い事です。
  • いろいろなタイプのリーダーがあり、若いうちはそれぞれがリーダーになる資質があると考えます。できるだけ多くの学生にリーダー体験を持ってもらい、チャンスを活かせるような活動があればよいと思います。
  • 最初から多人数のプロジェクトを編成するよりは、少数でもいいから多くのチームをつくり、できるだけ大勢にチームリーダーの経験を積ませること。成功体験の事例を多くする工夫が必要。
  • 自分で経験してみないと分からないというのは真理だと考えます。リーダーを育成するには苦しんでいるものを温かく見守ってやることであり尋ねられたことに対してそれなりに答えてやることが大切です(指導教官のこと)。ましてや「俺についてこい」方式では、人は全く育ちません。
  • 学生自身に任せておくことと思います。 失敗しても大丈夫な環境を整えておくことと思います。
  • 短期間でリーダーを育成することは難しいと思います。しかしこの「ものづくりプロジェクト」は体制を組んで何かを成し遂げる活動で、育成のための良い方法だと思います。企業内でもリーダー育成は課題となっており、業務とはまったく別のプロジェクトに参画させたり、外部団体のリーダー育成講演に参加させたりしています。
  • 取り組むテーマだけではなく、社会のいろいろなことを広く身につけさせることなんでも積極的に取り組む人間性を育てることです。
  • 自然科学的なことだけでなく、目的達成の手法等の勉強やコストなどで管理的な考え方も知っておくのも必要です。
  • リーダーとして何をすべきか等をある程度知らせることも必要と思います(リーダーとしてのスキルを開示する)。学生たちに「考える」時間を与えることは重要ですが、ある程度の方向性を示すことも必要と思います(考えるヒントを与える)。

ものづくりプロジェクトおよびマーケット・インターンシップでの学生活動全般に関して、ご意見、ご提言など
  • ロボコン、学生フォーミュラについては、毎年のように工程管理の不備による製作の遅れが「成果不振の」原因として挙げられているように思います。→抜本的な改革(グループメンバー全員の意識改革・・・?)が必要か?実現は難しいと思いますが、もう少し他の学科の学生同士のグループ編成ができるといいと思います。
  • 今回も興味深いテーマ、内容のものが散見され、先生方のご尽力に敬意を表します。
  • どの課題も学生が主体的に取り組んでおり、活動の成果や活動を通して学ぶことを期待できます。次回の開催までの進捗が楽しみになります。
  • 「プロジェクトの進行が予定通りいかない」ということをほぼ毎回聞いている感じがします。過去の反省を詳細に検証したほうが良いと思います。また先輩と今のメンバーでは実行可能な内容は変わると思うので、現在の状況・メンバーでできることを考える必要があるかと思います。自分たちの仕事の意義や背景を十分把握する必要があると思います。
  • 学生からの話の中で、途中でプロジェクトを辞める人がいるとの事でした。理由は時間が制約されることだそうです。今回ロボコングループでスケジュール管理担当者を新設していますが、スケジュール管理をしっかりすれば、時間に余裕ができもっと楽しくものづくりができると思います。(Q:品質 C:コスト D:納期)ノウハウと情報の共有化も重要と思います。失敗したことを振り返ることにより、次年度から同じ失敗をしないと思います(失敗することは必要ですが・・・)。
  • もっと多くの一般学生が参加して同様の経験を積むことでbuttom upが可能と思います。全般に皆さん実に楽しく参加しておられて、すばらしいと思います。プロジェクトテーマは難易度の高いものを選んで目標を高くしたほうが勉強になると思います。座学と実学の連携が深まり、座学の大事な意味が良く分かると思います。各分野の産業界のエキスパートがいると思いますが普段、そいう人達に気軽に相談できる体制があると、もっとレベルアップしやすいかも。フォーミュラカーや電気自動車のチームの話を聞いて感じたのは、関連企業にもっとコンタクトしたり、スポンサーシップを依頼したりすることもやってみると良いと思います。企業人と接して得るものは多いと思います。
  • 技術を高める情報の提供試作の充実(企業交流、共同研究、学生参画)役割分担、担当範囲を知らしめ、責任ある行動を取らせる施策は評価出来ます。ものづくりを担うコア技術者となる意識を期待しています。
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「教育・学習成果発表会」に関するご意見
  • お集まりいただく100人力の皆様は、学生が好きで、学生との会話を楽しみにしてきてくださっていると思います。その意味でポスター形式の発表は良い方法だと思います。懇親会にも多くの学生が参加してくれると良いと思います。社会人との交流の機会をもつことの重要性を学生に伝えてください。
  • ポスターセッションは大変有効な方法だと考えます。学生自身も相手に合わせた応答や知識の現認、なにより理解させることの難しさを体得できる良い機会になるのでは、と勝手に考えています。最近我々も単なる一方通行の発表会に加え、R&Dでの技術課題に対するポスターセッションdayを設けました。
  • もっと動画、写真、図など現代っ子が得意なものでアピールして欲しいです。韓国の学生のプレゼンを聴いたことがあるが、近代技術(コンピュータ技術)でアピール力がすごかったです。今の学生ならできるのではないか?全体的に学生さんはおとなしかったなと感じました。
  • 今回は大学内で行ったが、経費等の面で有意義と思われる。冬場は来場するのに課題はあるものの、学生及び教員も来校し平常的に活動しているので、何とかなるのではないかと思っている。
  • チーム数はこの程度で良いが、もっと学生の参加者が増えて欲しいと思う。しかし発表会は大変かもしれませんが。今回の発表会プログラムは良いと思います(だんだん良くなっている)。
  • ポスターセッションで説明したりディスカッションをするのは良い体験になると思いますので、是非継続してください。
  • 学生さんたちのプロジェクトのレベルがどんどん上がってきており、大変感心いたしました。また皆さんチャレンジ精神も有り今後の新潟大が楽しみです。各研究室の成果を生かしたベンチャーあるいは、インキュベーションも試みてはいかがでしょうか。短波受信機チームも単にできあいの部品を買ってくっつけるだけではなく、トランジスタレベルから回路をくみ上げているとの事ですごいと思います。

参加学生アンケート結果

    【ロボコン】
  • 発表会では、ロボコンのブースに多くの百人力の方にお越しいただいて嬉しく思いました。頂いた意見の中には配線の色分けや原因の検討の不十分さへの指摘など多数にのぼり、今後に活かしていこうと考えます。
  • 今回の教育・学習成果発表会では百人力ネットワークの皆様からとてもためになる話を聞くことができました。私達ロボコンチームには特にスケジュールの管理方法やチーム体制についての指摘が多く、チームの一人一人が仕事に責任をもって取り組むこと、仕事の優先度を明確にしてチャート図を作成することなど、これからの製作体制において改善できそうなところを指摘していただきました。今期の活動は昨年度の反省や発表会での意見を積極的に取り入れ、チーム一丸となってロボットの製作を進めていこうと思いました。
  • 講評で“破断したねじ”を保存していないことを言われました。原因を私たちの憶測だけで決めていたのですが、破断したネジからしっかり原因を調べておくことが、次の失敗を防ぐばかりでなく、足回り以外のところにも応用できるとのご意見に納得させられると同時に、簡単にねじを捨てていたことが悔やまれました。
  • 100人力の方々からにスケジュール管理に関して多くのアドバイスを頂きました。自分たちのチームは、ロボットの製作技術を向上させることを優先に考えすぎていて、マネジメントを疎かにしてしまっていたと改めて感じました。世の中にはプロジェクトの進め方として確立されたものがあるので、そのような知識も身につけて、自分たちの力がより発揮できるようにしていきたいです。

  • 【学生フォーミュラ】
  • 学生フォーミュラ活動をとおし、新潟大学NEXT.Formula Projectという組織としての活動の大変さや組織の一員としての重要性、こなさなければならない役割などを経験し学んできただけでなく、実際に企業の方々と交流し貴重な意見や提案を聞くことで本当の現場や組織の実態を知ることができました。この経験は、将来自分たちが就職し、組織のなかで活動する為の大きな助けになるでしょうし、また組織や役割、チームマネジメントとの重要性を改めて考えさせられる内容でした。この経験を活かした活動をこれからも行っていきたいです。
  • 100人力の方からは、特に技術面について定期的に行っている学内発表では気づけない弱点、改善点を教えて頂く事ができ、これからの方針を得られました。そして現場においての工期管理の重要性についてのお話をいただけたので、いままでよりも関心を持って臨みたいと思いました。
  • 今回,100人力ネットワークの方にご指摘頂いたことは「いかに日程を管理するか」ということでした。私達のチームは,毎年と言っていいほど,「日程の管理」が反省項目としてあげられます。それらについて,企業で行っていることや,様々なアドバイスを頂きました。どれも参考になるものばかりで,早速,チーム内の工機管理者を通じて,生かしていきたいと思います。
  • 自分はこの発表会に参加して得たことは、技術的なことや専門的なことではなく、ものづくりの本質とは何かということでした。ものづくりで重要なのは、課題を克服するアイデアや独創性などであり、企業でもそれが最も重要視されているとのことでした。どんな一流メーカーでもある新しい製品を作ったら、いち早く特許を取って他社との競争において差をつけるとおっしゃっていました。普段では聞けないような社会でのものづくりの現場について教えていただき非常に自分のためになりました。
  • 今回初めて百人力の発表会に参加しました。発表した皆さんはいつも以上にプレゼンに気合が入っていて、私もフォーミュラの活動を精一杯やって、来年、再来年にはこういう場で堂々と発表できるようになりたいという目標ができました。食事会のときには企業の役員の方などに大学生活を有意義に過ごすためのコツや、社会人として大切なことを教えていただきました。とても有意義な会になりました。

  • 【ヘリコプター姿勢制御】
  • 今回の発表会では、90分間のポスター・セッションで様々な意見を頂きました。良かった点、改善するべき点などを多く頂きました。とりあえずやってみたいことをやってみる。どんどん失敗をして、失敗しないようにする。社会に出たら、会社に入ったら失敗できないようになる。今のうちにそういうことを学ぶいい機会だと言われました。目標をしっかり立てる。そのためにはどうするか。目標を達成することも大事ですが、その過程が一番大事だと教えてもらいました。

  • 【世界からの声を聞こう】
  • 100人力の方々は企業などで実際にものづくりをされているので、そういった方の意見を聴くことが出来たのは大変貴重でした。自分たちが作った短波ラジオは、いくつかの局からの受信には成功したのですが、アルゼンチンからの放送はまだ受信できていないので、次回までに受信して、受信証明書をもらえるようにしたいと思っています。

  • 【掃除ロボットの製作】
  • 私は今年でこのプロジェクトは2年目で、昨年度はロボット自体が出来上がっておらず展示することができなかったのですが、今年度は展示することができました。しかし、今年は回路の不具合によりロボットが動かず、掃除している姿を見せることはできませんでした。こんな不甲斐ない私にも、100人力の方々は様々なアドバイスを下さり、とても参考になりました。なによりもこれからも頑張ろうという励みになり、とても有意義な発表会であったと思います。

  • 【エッシャーの滝】
  • 今回で2回目の参加でしたが、ポスターセッションでは百人力ネットワークの方々に意見や感想を頂きました。その中でも多く聞かれたのは、機械系の学生がこのようなモデルを作るというのが珍しく、面白いという感想でした。それ故説明するたびに皆さんのエッシャーの滝の完成への期待が大きくなり、こちらはプレッシャーで押しつぶされそうになりと、様々な感情が入り乱れました。水が流れる様を披露できるように滝の完成を目指し今後の活動に励みたいと思います。

  • 【飛行機製作】
  • 私は今回の発表会で感じたことは、あまりにも知識に乏しいことです。ポスターセッションのときに、100人力の皆様や他のグループの人たちが私たちのポスターの目の前に来た時にいろいろ質問をされますが、私はほとんど答えられませんでした。そればかりか、私は質問を受けるのが怖くなり、積極的に参加できませんでした。次回は、こうはならないように飛行機の知識をしっかり蓄えて、積極的に参加をして、百人力の皆様やほかのグループと交流をしたいです。
  • 今回の発表では、昨年の発表と比べると分かりやすく説明出来ました。他大見学や1年間のプロジェクトを経て少し周りが見え始めた成果だと思います。昨年の発表を覚えてくださる方がたくさんいらっしゃって、とても嬉しく感じました。そして、あの時答えられなかった質問に対して遅れながらも回答ができて良かったです。そして他プロジェクトの先輩方との意見交換で共通点や苦悩等が分かり、鋭い指摘やアドバイスを貰ったのでこれからの参考にしていきたいと思います。

    【電気自動車】
  • 今回の発表会では様々な意見,アドバイスを頂きましたが、特に印象に残っているのは「作業・活動記録を残すことが大切である」というアドバイスです。活動の中で苦労した点、工夫した点などの記録を残すことで後輩が同じ作業を繰り返す手間が省け、また後輩のための勉強の資料にもなります。電気自動車班は今年度でメンバ全員が卒業しますが、今後のものづくりプロジェクトや他の活動のための財産となるような記録・資料をしっかり残したいと思います。
  • 今回の発表会では、未完成ながらも走行可能な状態で展示をすることができました。参加者の方々には試乗していただき、評判も上々でした。今回のことを励みに修了までにナンバーの取得を頑張っていきたいと思います。また,100人力の方々からは様々な話を聞くことができました。

2013年度 第2回 教育・学習成果発表会

 2014年2月15日(土)に新潟大学附属中央図書館のライブラリーホールにて、 2013年度第2回教育・学習成果発表会が開催されました。 当日は関東地方があいにくの大雪となり上越新幹線など交通機関の乱れが発生したものの、 韓国の安東大学から参加された2名の教員、3名の学生を含め、100人力13名、教職員31名、 学生78名の総勢122名の方が参加しました。
 発表会は鳴海敬倫副学長(前工学力教育センター長)の挨拶で始まり、金子双男新潟大学理事、 田邊裕治工学部長の挨拶のあと、阿部和久次期工学力教育センター長の司会で進められました。 また、今回は田邊教授が招待した安東大学の申亨燮教授が「安東大学における工学教育の現状」と題して 特別講演が行なわれました。ここでは普段聞く事が出来ない韓国の大学における工学教育の行ない方や、 大学の現状について 興味深いお話を伺う事が出来ました。 続いてスマート・ドミトリーの発表会が山内健教授と大学院生の司会により開催されました。 まず口頭発表を各チーム5分程度の発表を行った後に、ポスターセッションが開催されました。 ポスターセッションでは、学生達にとっては約1年ぶりの発表という事もあり、 緊張した面持ちの中、100人力の方と 自分達がこれまで研究してきたテーマについて熱い討論がなされました。 申亨燮教授をはじめ、100人力の方と学生の間で活発な議論が交わされました。 その後、岡徹雄教授の司会により、100人力ネットワークの松田壽男氏と丸山武男前工学力教育センターフェローによる 講評がありました。最後は阿部和久教授による閉会の挨拶で報告会は終了しました。 以下に100人力の方にご協力頂いたアンケート集計結果と学生のアンケート結果(一部抜粋)を掲載します。




100人力アンケート集計結果

スマートドミトリでの学生の研究活動やものづくり活動について
  • プレゼンがとても上達しているように感じた.研究内容も卒業研究レベルに近いものもあり,学生の努力を伺えます。
  • 電気,機械,化学等を用いて定量的,数学的に発表がなされ工学部らしい研究活動がなされていると感じました。ただ,目的に対する達成度と今後の応用への言及がなされているとより良かったと思います。
  • 学生の皆さんがイキイキと活動できていると感じました。続けていくことが重要だと思います。
  • 各チームのテーマは,いずれも実用性に富んでいました.身近な課題をテーマに取り組んでおり良かったです。各チームの発表者は,皆さんよくまとめPPをうまく用いて発表していたと思います。

工学部の理数学生育成支援事業への取り組みについて
  • このプログラムを通じて学生が何を感じたかを聞いてみたいです。例えば,研究を進める上で何が必要と感じたかなど(勉強/勉強以外)。
  • なぜ当該分野の研究ニーズがあるのか,どの程度のニーズなのか,関連する研究状況はどうかなど研究の動機をよく認識するような調査・研究についての支援が重要と思います。
  • データの扱い方や表現方法について,レベルが上がっていると思います。テーマ選定の理由(面白いからテーマを選定したでも良いのですが)がよくわからないことがあります。(目的,目標)
  • 1年生から活動できる本取り組みは,非常に良いと思います。昨年から見ても発展しているようで,今後も期待できる取り組みと思います。
  • 先生方は非常に忙しくて大変だと思うけれど,将来日本の科学技術を背負って立つ若者を育てるために引き続き頑張ってください。

参加学生アンケート結果

    【スマート・ドミトリーに参加した感想】
  • 授業では味わえない貴重な体験が得られました。
  • 普段の講義では学ぶことのできない「問題提起」⇒「解決方法の模索」⇒「考察」というプロセスを日々の中で何度も体験出来ました。
  • 班の代表としてグループをまとめる苦労を実感しつつも,新しい発見をしたり楽しんで実験が出来ました。
  • 学部一年生の内では経験できないようなことが多くできるので,非常に面白い活動であると感じました。
  • 研究活動が楽しい。また,自分で取り上げたテーマなのでもっと楽しいです。

  • 【2月15日の報告会について、参加して自分のためになりましたか】
  • 様々な専門分野の人達と意見交換出来て良かったです。
  • もともと自分の興味のあったテーマの人の発表を聞けてよかったです。
  • 人前で発表するという貴重な経験,いろいろな話が聞けた。
  • 他の研究発表の内容は興味深いものがあった.また,自班の発表を見て改善すべき点は何かを認識出来ました。
  • 他の分野の研究内容を見て良い刺激になりました。
  • ポスターセッションにおいて社会人の方々から多くの意見を頂けたのでとてもいい経験になりました。